多くのプリントサービスが通常のCMYKインクのみを利用している中、弊社は蛍光インクを搭載したプリンターを採用しています。通常の印刷では表現できない鮮烈な色彩を布に印刷することが可能となります。この記事ではAdobe Illustratorを使用して蛍光色の適応方法を紹介します。中級者からプロフェッショナルまでのデザイナーを対象としています。
- Adobe Illustratorで蛍光インク印刷データを作成する方法を紹介
- 蛍光カラーライブラリのインストールが必要
- Illustrator内で蛍光色を適用したい部分を選択
- ディスプレイでは仮の色が表示されるため、印刷見本表を参照してデザイン
- 蛍光インクの場合はRGBでの入稿が必要
- 埋め込み画像やリンク画像、ビットマップ画像があると蛍光色を適用できない
- グラデーションにも適用できない
追記(2023/12/27):埋め込み画像、グラデーションの適応に関する項目の表現を修正しました。
1.蛍光カラーライブラリのインストール
正確な蛍光色を再現するためには、専用のカラーライブラリが必要です。まずはそのインストール方法を説明します。
ライブラリのダウンロード
こちらから「Roland DG Fluor Color Library.ai」ファイルをダウンロードしてください。
ライブラリのインストール手順
1. Illustratorを起動し、スウォッチパレットを開く2. メニューから[ウィンドウ]→[スウォッチ]を選択3. スウォッチパレットのメニューを開き、[スウォッチライブラリを開く]をクリック
4. [その他のライブラリ]を選択。開くダイアログが表示されるので「Roland DG Fluor Color Library.ai」を選択して開く
蛍光色の適用方法
蛍光色をデザインに取り入れる際の注意点と適用方法を解説します
1.Illustrator内で蛍光色を適用したい部分を選択ツールで選択します。
ディスプレイでは仮の色が表示されるため、実際のプリントされたカラーチャートの印刷見本表を参照しながらデザインを行います。
蛍光カラーチャートはオンラインより購入いただけます。店頭でのお貸し出しもしています。
注文の決済ページの注文メモにて「蛍光見本帳希望」とご記入ください。
見本帳から希望の色を選び、スウォッチパレットから縦軸の記号と横軸の番号に基づいて蛍光色を選択します。
例: 印刷見本表のYS2-10を適用したい場合、スウォッチの「RFCL-YS2-10」を選択します。
以上で蛍光色の適応が完了します。
注意点
- 通常CMYKで入稿も可能ですが、蛍光インクの場合はRGBでの入稿が必要です。
- Illustrator内での埋め込み画像やリンク画像、スウォッチがあると蛍光色を適応できません。ベクターデータを主に使用してください。
- ビットマップ画像にも蛍光を適用できないので注意が必要です。
- カラー指定で蛍光色を指定してもグラデーションは適用できなません。
まとめ
弊社は通常のCMYKインクだけでは再現困難な鮮烈な色彩を布に印刷することができます。この記事を通して、Adobe Illustratorでの蛍光カラーライブラリのインストール方法から、実際のデザインに蛍光色を適用する方法までを学ぶことができました。この知識を活用し、一般的な印刷では得られない魅力的な色彩を持つ布のデザインをしてみませんか?
ご案内
coromozaでは布プリントのデータ制作にお困りの方に、データ制作の依頼や無料の相談やを設けています。お気軽にお問い合わせください。